2025年の旅行 (1): 天草旅行 ~GPSログを添えて~

Created at 2025/12/16 0:00:00bynikorisoft

このエントリは、穏やかなぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2025のために書かれたものです。

毎年のことですが、ひたすら旅行の話が続いてしまい他にネタがないのかと言われそうな感じですが、ほかにないのでしょうがないですね。あとは、前回で色々な実装を行う踏ん切りがついたので、このモティベーションのまま、もっと周辺の改善をいろいろやってしまおうとそういうような目論見もあります。

さて、今回は、2月に天草に行った旅行の内容についてです。前回紹介した新システムで作成したものです。旅行の内容は以下のレポートを参照してもらうとしまして、ここでは、システム的なアップデートについて述べます。

前回の地図をご覧になった方は、何か気になる点があったのではないでしょうか。そう、移動を表すのに、始点と終点を直線で結んでいるだけなのです(他にもあると思いますが、ここではいったんスコープ外とします)。なので、大分と神戸を結ぶフェリーが、あたかも四国の陸上を通っているかのように見えてしまうのです。常識的に考えれば、そんなことがないのはわかるのですが、少しかっこ悪いなあとは思っておりました。そこで、(これもずっとやろうと思ってできていなかったことですが)GPSログを統合すれば、もう少しましなログにすることにしました。一応、GPSロガーを旅行の際には持ち歩いてなるべく記録するようにはしているので、多少の誤差やデータの飛びを許容しても、単なる直線よりはましな内容になるはずです。ということで、今回、ログがあるものについては、なるべく統合してみるようにしました。

ちなみに、GPSロガーについては、

を利用しています。今回については、22xによる記録となります。なお、データ量や描画量削減のため、線はかなり間引いておりますので、ロガーの性能をそのまま反映しているものではないことはご承知おきください。

また、前回紹介を忘れていましたが、今回のログ表示システムでは下記のライブラリを使用しています。地図ライブラリや写真表示ライブラリなどこれまで使ったものとはいろいろ変更しているところがあります。

システム作ってしまえば、あとは記事を量産するだけだから楽だなーと思ってたんですが、そもそも入力しなければならないデータ量も多いうえに、今回の軌跡表示みたいな新機能を付け加えてしまって、結局ギリギリまで時間がかかってしまいました。次の記事は果たして間に合うのでしょうか・・・。


天草旅行

2025/02/24~2025/03/02

今回の内容は天草旅行です。この旅行の最大の目的は、天草エアラインの「乗るだけ運賃」を実際に使うというものです。

まず、皆さまは天草エアラインをご存じでしょうか。天草エアラインは、その名の通り天草を拠点とする地方航空会社で天草空港のほか福岡空港・熊本空港・伊丹空港に就航しています。何より特徴としては、保有機が 1機のみ であることです。毎日10便運航しているのですが、それをすべてその1機でまかなっているのです。(ちなみに整備で使えなくなる場合には、計画運休したりJAC(日本エアコミューター)から同型機を借りたりしているようです)

すなわち、裏を返せば、その機体以外で運航される便はないので、その1機に乗り続ければ10便すべてを乗ることができるということなのです。それを逆手にとってなのか何なのか、天草エアラインは、たまに10便すべてに乗るだけの特別な運賃を期間・数量限定で売り出しています。今回は、就航25周年記念!大復活!乗るだけ運賃というアナウンスの通り数年ぶりに発売されたもので、自分が抽選に応募し見事に(繰り上げ)当選したので乗ることができたというものになります。

副次的な目的としては、天草で以前行けなかったところに行ってみたり(主に上天草のほう)、長距離フェリーである新門司~横須賀便に乗ってみようというそんな目的もあります。いつものよくばりセットですね。

Day 1長崎経由で天草へ

以前、天草に行ったときにはAMXで往復だったので、今回は別の経路で行こうと思いまして、諫早経由で行くこととしました。

ちなみに、時折誤解されている気がしますが、天草は熊本県であり、決して長崎県にあるわけではありません。町田市のように神奈川県にあるわけではありません。とはいえ、島原半島と天草下島は極めて近くにあるので船が出ています。

12:40
13:29
長崎空港12:40
49m
諫早駅前13:29(+2m)
OM57 (長崎200か513)

長崎空港からは、路線バスが諫早駅まで出ているのでそれを使います。地方のバス停でよくあることですが、「トンネル上」というような極めて一般的な名前のバス停がありました。

14:44
14:58
小浜温泉

バスの乗り換えで20分くらいあるのでバスターミナルの周りを散策します。ここは小浜温泉の中央にあるので、近くの海岸沿いの公園などを見て回ります。 温泉地というだけあって、いたるところから湯気の立ち昇るところがあり、湯棚とか蒸し窯なんてものもありました。

正直ここに来るまで存在を全然認識してなかったのですが、なかなか良さそうなところでしたので、また来てみたいところですね。周りの観光地もちゃんと行ってみたいですしね。

15:06
15:50
小浜15:06(+1m)
44m
口之津車庫前15:50(+3m)
4122 (長崎200か926)

さて、小浜で乗り継ぎで次のバスにのって、口之津港まで向かいます。といつつ、終点の口之津車庫前まで向かいます。今回から軌跡を載せるようになったはずなのでわかるかと思いますが、明らかにフェリーターミナルを通り過ぎて乗っています。

これは当然寝過ごしたとかいうわけでもなく、フェリーの時刻まで余裕がありそうなので、せっかくなので終点まで乗ってしまおうという病気が出ただけです。

16:15
16:46
口之津港16:15
31m
鬼池港16:46(+1m)

島鉄フェリーで早崎瀬戸(早崎海峡)を渡ります。徒歩乗車は自分含めて数人くらいしかいなかった気がします。車とかバスとかで乗ってきた人はまあまあいたんですけどね。

17:03
17:31
鬼池港17:03
28m
本渡バスセンター17:31
熊本200あ314

フェリーで渡るとそこは熊本県です。なので、フェリーターミナルからの路線バスも産交バスとなります。

このバスは小型バスでした。フェリーターミナル専用というわけでもなく、富岡港のほうから来ていた系統だったかと思います。おそろしいほどの時間通りの運転ですね。

{{ 23:59 }}
ホテルサンロード

今回は、乗るだけ運賃が週の真ん中ということもあり、しばらく滞在することとなりました。ということで、こちらのホテルに泊まりました。朝食が8種類くらいの中から選ぶ形式だったかと思いますので、だいたい毎日違うものを選ぶということをしました。

Day 4乗るだけ運賃の日

冒頭で説明した通り、今回の主目的である乗るだけ運賃の日です。本当に一日天草エアラインに乗る以外のことができません。

06:55
07:09
本渡バスセンター06:55
14m
天草空港07:09
熊本200あ314

まずは朝から天草空港に向かいます。ちゃんと1便に合わせて路線バスが運行されています。すばらしいですね。 これまた、おそろしいほど時間通りの運行です。

07:43
08:17
AXJ07:43(+3m)
MZ101
34m
FUK08:17(-3m)
JA01AM (ATR 42-600)

第1便です。搭乗機であり天草エアライン唯一の保有機には、「みぞか号」という愛称がついています。機体番号はJA01AMで、機種としては、ATR42-600というプロペラ機です。

まずは福岡空港に行きます。 福岡空港では、駐機スポットからターミナルまでバスで移動します。このあと、すぐまた乗るのになんとも無駄な動きな感じはしますが、そもそも乗るだけ運賃自体が無駄な動きなのでしょうがないですね(仕事が0Jというのと同じ感じがします)。

08:54
09:24
FUK08:54(+4m)
MZ102
30m
AXJ09:24(-1m)
JA01AM (ATR 42-600)

福岡空港ではダイヤ上30分の折り返しです。途中乗り換えルートを通って、出発エリアに直接行き、搭乗口からバスに乗って、先ほどまで乗っていた機体に戻ります。

そしてまた天草空港に戻ります。軌跡を見るとわかりますが、南向きの離着陸なので、FUKからAXJの向きのほうが近いですね。

09:53
10:12
AXJ09:53(-2m)
MZ201
19m
KMJ10:12(-3m)
JA01AM (ATR 42-600)

3便目に乗る前に天草空港のカウンターで次の搭乗券セットを受け取ります。(なお、天草空港には乗り換えという概念は当然ないので、到着するたびに保安区域外に出ることになります)

次は、AXJ-KMJ-ITM、ITM-KMJ-AXJというルートで4便ではありますが、実質は天草-伊丹の熊本経由便という感じのルートになります。なので、KMJで乗り継ぐ普通の人もそれなりにいるため、KMJの乗り換え客は目印として首から下げるネックストラップを渡されます。乗るだけ運賃の人は、行きと帰りでKMJ乗り換えを2回することになるので、二つ渡されます。なんとなく不思議な運用ですね。

で、この日2回目の保安検査を受けて、3便目は熊本行きです。天草(本土)と熊本(市内)は、快速バスで2時間程度の距離なので、飛行機だとプロペラ機といえども、わずか20分で到着します。水平飛行の時間は数分あるかどうかだったと思います。当然シートベルトサインが消えることはありません。

10:47
12:01
KMJ10:47(+2m)
MZ801
1h, 14m
ITM12:01(+1m)
JA01AM (ATR 42-600)

4便目は5便目と同様、今回の行程で最長距離となります。熊本から大阪だから当たり前ですね。(なお、軌跡は一部GPSが取れていないので、九州から四国あたりが抜けています)

この路線では、お菓子とジュースが機内サービスで配られました。当然往復するので、帰りも同じものがもらえました。 伊丹空港では、飛行機から降りて徒歩でゲートに向かうという感じでした。

ちなみに、今回の行程では、伊丹空港で50分の折り返しとなるので、ここが事実上の昼食時間となります。(きっと乗務員もそうなのかなと思いつつ、準備時間とか考えると20分とかで食べてるんでしょうか) 伊丹空港も降りた後は保安区域内なので、再度保安検査を受ける必要はないため、時間ロスなく昼食に向かうことができます。とはいえ、この小型機用のゲートは端っこにあるので、店の多いところまでは少し歩く必要がありました。

15:44
16:24
AXJ15:44(-1m)
MZ105
40m
FUK16:24(-1m)
JA01AM (ATR 42-600)

今日3回目の天草空港です。ここでまた新しい搭乗券セットを受け取ります。

今回の行程、実はここからの4便が本領発揮というか踏ん張りどころになります。というのは、ここからの7便・8便、9便・10便は、1便・2便とまったく同じ路線なのです。なので、目新しさがない中飛ぶことになります。(もちろん運航している方にしてみれば当然のことなのですが) しかも、ここまで天候に恵まれてほとんど揺れなかったのですが、夕方になって風が強くなってきたのか、小型機であることもあり、まあまあ揺れるようになったこともあいまって、なかなか修行感が高まってきます。

なお、ここまでずっと同じ客室乗務員の方でしたが、この便からは違う方に変わりました。8時間労働と考えると、確かにこの辺りが境目ですね。

16:59
17:29
FUK16:59(+4m)
MZ106
30m
AXJ17:29(-1m)
JA01AM (ATR 42-600)

そして帰りである8便目です。写真もないくらいほとんど印象にありません。行き(7便目)よりも、より揺れるようになりました。 行きとは少し違う飛行経路なのですが、それでもだいたい同じなので、どこで揺れるかが予測できるようになってきますね。

17:56
18:37
AXJ17:56(-4m)
MZ107
41m
FUK18:37(-3m)
JA01AM (ATR 42-600)

最後の搭乗券セットを受け取ります。もう外が暗くなってきます。そういう意味でこの9便目・10便目は、飛んでいるときに外の風景がほとんどわからないということで、ますます修行感がまします。 すなわち、暗くて揺れも強く長くなったので、盛り上がってきたという感じがありますね。

19:05
19:35
FUK19:05(-5m)
MZ108
30m
AXJ19:35(-10m)
JA01AM (ATR 42-600)

ラストであるところの10便目です。記録をみると、微妙に止まってる駐機スポットが違うようです (最初は14番、2回目は13番、最後は15番)。

それはさておき、30分の少し感慨深くも暗くて揺れた最後の便でした。

19:35
20:00
天草空港

さて、完全に営業終了モードの天草空港ですが、接続する路線バスは20:00発なので、しかも飛行機が10分早着したこともあり25分ほどこのターミナルで待つことになります。

ほとんどの方は車で空港から帰るので、なんとも寂しい限りではありますが、まあ天草空港のターミナルを堪能できるともいえるでしょう。たぶん。

{{ 23:59 }}
ホテルサンロード

引き続きの宿泊となります。

Day 6天草観光と門司からのフェリー乗船

この日は、天草からの帰宅なのですが、今回は新門司~横須賀の長距離フェリーに乗船することとしました。フェリーは夜遅く出発なので、ほぼ1日余裕があるということで、前回の天草旅行で行けなかったところに行くこととしました。といいつつ、下島の南のほうと上島どころか大矢野島まで行ったので、ほとんど移動で終わってしまった、そんな日になります。本渡でレンタカーを借りたので、結局そこに戻り、そこからバスで熊本へ向かう(つまりまた上天草市を通る)というかなり無駄に多い動きともなりました。しょうがないですね。

17:28
19:58
天草市役所前17:28(+2m)
2h, 30m
熊本駅前19:58(+2m)
熊本200か1318

天草の観光を終えたあとは、今度は陸路(バス)で熊本駅まで向かいます。2時間半となかなか長いですね。バスとしては長距離バスの車両なのですが、扱いは路線バスと同様なので、上天草市内での利用も半分くらいありました。時間帯のせいかもしれませんが。

あとは、明らかにスーパーからの買い物帰りで大矢野島から乗ってきて本土(三角)まで乗っていた人が複数人いました。確かに、三角から一番近いのって本土側でなく大矢野島のようだったのですが、少し意外な感じでした。

20:35
21:24
熊本20:35
614A
49m
小倉21:24
787-7516
新幹線みずほ 新大阪

フェリーに乗るのは門司なので小倉まで新幹線で向かいます。こんな時間でも間に合うのは、新幹線の速さと夜行フェリーならではというところですね。

22:10
22:50
小倉駅新幹線口22:10
40m
東京九州フェリーターミナル22:50(-10m)
9960 (北九州200か552)

小倉駅の新幹線口からは、フェリーターミナルまで接続バスが無料で出ています。すばらしいことです。新門司港は、門司駅からも山を越えた場所にあり、だいぶ離れているので、これ以外にまともなアクセス手段がないと思われます。

Day 7横須賀からの帰還

横須賀港に着くのは、20:30とこれまただいぶ遅いので、ここから帰宅するだけです。最寄りは京急線の横須賀中央駅で徒歩で行ける距離にあります。

ということで、久しぶりに京急本線の蒲田以南に乗ることとなりました。夜なので快特ではなかったですね。