行程 | ✈️ JL 923 (HND→OKA) | |
---|---|---|
出発空港・到着空港 |
HND |
OKA |
出発時刻・到着時刻 |
17:06 (+13m) |
19:31 (+8m) |
ゲート・スポット |
T1 9 |
23 |
使用滑走路 |
22 |
36L |
機種名・登録番号 |
A350-900 (JA12XJ) |
|
所要時間 |
2:25 |
2024年の旅行 (3): オーストラリア旅行編
Created at 2024/12/18 0:00:00bynikorisoft
このエントリは、レジリエントでウェルビーイングなぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2024のために書かれたものです。
オーストラリア旅行
今回は、夏休みのオーストラリア旅行です。修行の場としてはオーストラリアはそこまで有名でもないかもしれませんが(どうしても航空券が高くつくので)、距離などを考えると時間効率は良いとはいえるでしょう。
08/12
まず初日です。初日は国内移動になります。
東京(HND)→那覇(OKA)
意外と知られていないことですが、日本から海外に行く場合にはまず沖縄県に行くことが望ましいと言われています。これは、日本で生活していた人間が、いきなり海外に飛んでしまうと健康上の問題が発生する可能性が高いため、まずは太平洋を超える沖縄へのフライトを「慣らし」として組み込むことによって、環境変化を穏やかにすることができ、旅行をより安全に楽しむことができると言われています。これは、いきなり運動するのではなく、準備運動によって体をほぐすというのと非常によく似たものです。海外からの帰りもいきなり帰宅するのではなく、同じように沖縄を挟むことで、安全に日常生活に戻ることができると言われています。
はい、ウソです。ただのFOP稼ぎです。今回の国際線の航空券も、例によってISG出発で購入したので、まずはISGに行くところから旅が始まるというわけです。
・・・前回のまとめで書いた通り反省したはずなのですが、どうしても効率の良さを考えるとISG出発をやめることができませんでした。人が過ちを正すのは非常に難しいことであるというのを思い知らされます。
前回(バンコク旅行)は石垣・羽田で宿泊という形でしたが、今回は那覇で宿泊です。一泊少なくすんでいるのは、オーストラリアまでが夜行便だからです。夜行便は嫌いなのですが、色々な問題で避けることができませんでした。
沖縄ではおもろまちで宿泊しました。翌日は石垣行きの初便なので、もう少し近いほうがよかったかなあと思いましたが、実際のところゆいレール沿いならどこもそんなに変わらない感じもします。
08/13
那覇(OKA)→石垣(ISG)
まずは、石垣に移動します。国際線の国内線区間は石垣→羽田の第1便で、石垣10:25発ではあるのですが、これに間に合うようにするには、那覇→石垣の始発便に乗らないといけません。結局宿泊をしただけでほぼ何もせずに沖縄本島を後にします。
石垣では2時間ほど待ち時間がありますので、何度もきた石垣空港をゆっくりと見ます。ええ。
国際線区間1・2: 石垣(ISG)→東京(HND)→シドニー(SYD)
さて、ようやくオーストラリアへの旅が始まります。ここでなんと、石垣~羽田便の機材は B787-8 です。B787が石垣線に投入されるのはJALでは初めてのようです。ANAなどでは過去にあるようですが。
それを記念して、特別にハーゲンダッツが配られました。単なるいつものISG-HNDではありますが、特別感があっていいですね。
東京では、乗り継ぎに7時間ありますので、東京観光をすることにしました。といっても何をすればいいのか思いつかないので、東京モノレールの全駅を訪れることにしました。昭和島駅にも初めて降りたのですが、ホームも狭く、また、ホームと改札口を結ぶ地下通路も非常に天井が低い、何とも言えない(昭和チックな)独特な感じがある駅でした。
戻ってきまして、羽田空港第3ターミナルからシドニーへ向かいました。東南アジアと違って9時間もかかります。長いですね。
08/14
シドニー(SYD)→アデレード(ADL)
さて、今回のオーストラリアで訪れる予定の地はアデレードとメルボルンです。ということで、まずはアドレードへ国内線に乗り継ぐこととなります。
シドニー着は少し遅れましたが、国内線まで十分余裕があったので、ラウンジでゆっくりと待つ時間がありました。唯一の問題は夜行便のあとだったので下手すると寝てしまいそうなところでしょうか。なお、ラウンジには、小さなパッケージのVegemiteも完備されています。さすがオーストラリアです。
アデレードまでは2時間です。オーストラリア大陸の半分もいかないくらいですが結構時間がかかりますね。スケールが正直わからなくなりますが、だいたいアメリカ(48州部分)くらいあると思ってもいい気がします。
シドニーとアデレードは時差が30分あります。そこまで細かくタイムゾーンを設定しなくてもいいのにという気がしてしまいますけど、まあそうなっているので文句を言ってもしょうがないです。
空港から中心部(ホテル)へ
空港から中心部へはバスです。残念ながら鉄道はありませんが、それでもちゃんとバスがあるのはいいですね。本数は日中は15分に1本もありますが、利用者はそこまで多くなかったです。車社会ですね。でもこれだけの本数が確保されているのが素晴らしいと思います。
中心部のバス停は同じ名前で、系統によって止まるバス停が決まっています(複数止まるところもあります)。時刻表を見るとちゃんとF2とか書いてあるのでわかるかと思います。
なお、オーストラリアの各都市の交通機関で使えるICカードはそれぞれ別になっています。一部の交通機関はクレジットカード(EMV)の非接触決済を使うことができますが、全部ではないのが問題です。アデレードではmetroCARDというICカードがあり、クレジットカードについては、バスは使えますが鉄道は(一部を除いて)使えない、ということになっていました(鉄道は2025年後半かららしい)。
O-Bahn
さて、アデレードに何があるかといえば、O-Bahnです。O-Bahnとは何かというとガイドウェイバスのことです。ガイドウェイバスは、バスの道路の左右に低い壁のようなレールを敷設して、バスの車体から伸びた小さな車輪がそれに沿って走るという、なかなか独特の交通機関になっています。日本では、名古屋にあるゆとりーとライン(名古屋ガイドウェイバス)が唯一のものになっています。世界でも、そんなに数は多くありません。
日本で乗ると道路からガイドウェイへの切り替えをゆっくりと慎重にやるのですが(たぶん日本だと軌道扱いになることもありそうですが)、こちらのO-Bahnはかなりシームレスに移行します。正直、いつ切り替わったのかはよくわかりません。せっかくなので側面展望を録画してみましたので(Youtubeで検索すると普通に前面展望もありますが)、いちおう貼っておきます。
スピードはかなり速く80km/hとか90km/hの標識がありました。どうやら最高速度は100km/hのようです。動画を見るとわかる通り、路面は真ん中が空いていますので、人間が普通に高速度で運転することは困難だと思われます。
たまに迷い込んでしまう車もあるようですが、その車の末路はこうなってしまうようです。(この記事、今年の7月の事故ですね・・・)
それはともかく、このO-Bahnによってアデレードの北東部の郊外への所要時間がかなり短くなったようです。結局採算性はいまいちのようでこれ以上増えてはいないようですが。
08/15
アデレード→メルボルン
翌日はメルボルンに移動します。もちろん鉄道でです。半分観光列車のようなThe Overlandが週2往復走っています。所要時間は日によって変わりますが、乗ったもの(木曜発)はダイヤ上11時間25分です。
木曜発は6:55発予定とだいぶ朝早く、また発着地はAdelaide Parklands Terminalという、昨日訪れた中心部のAdelaide Railway Stationとは別の少し離れたところにあります。30分前までにチェックインしてくださいということなので、Uberを使ってホテルから向かいました。
手続きは滞りなくすんだのですが、列車はなかなか発車しません。なんでも機関車が来ない(なんだそれは)ということで、結果的に50分程遅れての発車となりました。たぶんラッシュ時刻を避けて平日は6時台の発車になってるんじゃないかと思うのですが、7:42発と混雑してそうな時間帯に出発ということになってしまいました。そのせいかわかりませんが、駅から本線に合流するところで10分くらい待たされたり、Amtrakを思わせる実によい幸先となりました。
ちなみに朝、Adelaide郊外のBelair(アデレードメトロの近郊列車の終点)で対向の貨物列車とのすれ違いがあったので録画しました。アメリカと同じように長いです。ひたすら長いです。ゆっくりとしたすれ違いなので何両あるか数えられるかもしれません。自分は途中でわからなくなってやめました。
その先は、もともと列車交換で長めに停車するところをスキップしたりなんたりして、結果的には8分遅れにまで回復しました。
一等車的なRed Premiumの座席にしたので、食事がついていました。朝食は確かParklands Terminalから出られない状態でサーブされました。そんなわけで長かったですし、風景もそこまで変化があるわけではありませんが、快適に過ごせて楽しかったです。
08/16
ここから二日間はメルボルンの観光としました。近郊電車(Metro)に乗って郊外まで行って散策するのと、中心部の屋内の観光とを、主に天候状態を考慮して組み合わせました。
初めての場所なので乗りつぶしと普通の観光の中庸といったところです。
Mernda Line
一日目はカンガルーを見ようかと思って、北東方向にあるPlenty Gorge Parkに行くことにしました。Google mapsで何度も見て混乱したのですが、ここはメルボルンに近いわりにかなり広く、検索してもいろいろな個所が該当してどこから行けばいいのかよくわからないです。実際のところはいくつかエリアに分かれており(その間を結ぶ山道みたいなのは存在する)、それぞれで別の入り口があるという感じです。
今回は、Mernda線に乗って終点手前のMiddle Gorge駅まで行って、そこからPark内を散策して、徒歩で終点のMernda駅を目指すこととしました。
Mernda線の運行形態は、メルボルンの中心部ではループとなっており、Mernda方面から来た列車が時計回りに中心部の駅を回り、その遠心力でループを抜けてMernda方面に向かうという形態になっています。日本でいえば大阪環状線に近いところがあります。(大阪環状線の場合は天王寺や京橋が終点となって折り返して逆方向に回る運行なので、ちょっと違いますが)
で、形式上終点となっている、メルボルンのもう一つの主要駅といってよいFlinders Street駅から乗ることにしました。ラッシュ時間帯ということもあり、このループ線は次から次へと列車がやってきており、まともな都市鉄道があるんだなあとさらに感激してしまいました。
ちなみにこのFlinders Streetは近くを通る有名な名前で、名前は19世紀の探検家でありイギリス海軍大将であったMatthew Flindersに由来するもののようです。彼が、メルボルンが位置するPort Phillipの西洋での発見者とされているためです。(現在は、その前に発見者がいたことがわかっているようです)
そんなわけで、Middle Gorge駅へ向かいました。1時間弱程度です。Reservoir駅(これもすごい名前ですが)あたりから、乗客はほとんどいなくなってしまいました。朝の郊外方向ですからね。
Plenty Gorge Park
Middle Gorge駅からは、閑静な住宅街を抜けてと大きな道路(少し不安でしたが歩道も歩行者用信号もありました)を少し進むと、Plenty Gorge ParkのRed Gum Picnic Areaにつきます。
カンガルーが普通にいました。あっけないですね。途中。道が冠水している箇所があり(わずか2m程度ではあったのですが)、北のほうの散策はあきらめて、公園の西沿いの公園の西沿い住宅地を進むこととしましたの。まあそれでもだいぶ自然を感じられるところでした。
そしてMernda駅の手前も広大な自然となっており(Goulburn Park?}、実質Plenty Gorge Parklandsの一部なのかもしれませんが、予定通りたどり着くことができました。
Gorgeということでしたが、若干水辺に火山由来感のある岩場が見えたくらいで峡谷感はありませんでしたが、地図を見る限りもう少し東側に行ったり、南側のエリアだとそういう感じのように見えます(ただ南側は公共交通で行くのが少し難しそうなのですよね)。とはいえ、こんなに都市の手近な場所にあるのはすばらしいですね。カンガルーは住んでる人には迷惑かもしれませんが。
08/17
二日目は、Queen Victoria Market、NGVのIan Potter Centre、それから南に行って海岸へ行き、最後に植物園に行くという行程となりました。
ダウンタウンめぐり
トラムを使って回りました。トラムはルートや待ち時間を考えるとそこまで時間短縮に使えないのが残念ですね。
マーケットは、東南アジアの感じをはるかに洗練させた形に感じました。悪い意味ではないですよ。 カンガルーの肉などもしれっと売っていました。
NGVのIan Potter Centreは想像されるとおりの、原住民族モチーフなどを組み合わせた現代美術などがいろいろと展示されていました。
Sandringham Line
そして戻ってきたFlinders Street駅。Sandringham線を使って南下します。この線は前日乗ったMernda線と違ってループには入りません。単純なわかりやすいルートとなっています。
Brighton Beach - Sandringham Beach
途中のBrighton Beach駅で降りて、そこから海岸沿いの遊歩道を歩いて終点であるSandringham駅を目指しました。本当はメルボルンのダウンタウンからずっとつながっているようなので、20km近くを歩くことでもたどり着くことができるでしょう。景色は良いので体力と時間があれば悪くはなさそうです。
Richmond駅へ
そして、Sandringhamからメルボルン中心部へ戻りました。降りたのはRichmond駅です。ここは、Flinders Streetの一つ手前で8線に乗り換えることができることになっています。
今回は別の線に乗り換えるわけでもなく、駅を出て公園を通ってビクトリア王立植物園(Royal Botanic Gardens Victoria)へ向かいました。
Richmond駅の周り、Yarra River沿いには多くのスタジアムなどが存在します。いろいろとテニスだのなんだのといった大会の会場となっているようです。1956年のメルボルン・オリンピックの会場となったものもあるようですね。しかしもう70年近く前なんですねえ。
08/18
メルボルン→シドニー
この日は、シドニーに移動するだけの日です。もちろん鉄道です。今回も11時間レベルの行程です。
観光列車ではないので普通の急行列車です。ファーストクラスにはしたものの、やっぱりThe Overlandの快適さには劣ります(2-2の座席配置で通路側だったというのもあるかもしれませんが)
正直なところ、こちらもあまりいうべきことはありません。当たり前のように始発駅から14分遅れなのもまあいつものことという感じでしょうか。
そういえば、アデレードからのところで触れていませんでしたが、Southern Crossの周囲には三線軌条となっている部分があります。これは、メルボルンの近郊列車が広軌(1600mm)なのに対し、シドニー(ニューサウスウェールズ州)の列車やアデレード(サウスオーストラリア州)の列車は標準軌(1435mm)なので、両方の列車が入れるように一部のところは三線軌条になっています。
調べると、クイーンズランド州は狭軌(1067mm)がメインだそうで、州ごとに全然統一がなされていないのがオーストラリアのようです。今度はクイーンズランドにも行きたいですね。
シドニー
さて、シドニーに着くのは夜なのでホテルに移動するだけです。翌朝は少し早めの飛行機なので空港近くのホテルとすることにしました。なので、空港から一駅のMascotに宿泊することにしました。なんにせよ空港鉄道があるのは本当に素晴らしいと思います。そして、シドニー空港は結構市内からも近いのもよいことだとしみじみと思います。(なので中心部でホテルとってもいい気はしますが、Mascotのあたりのほうがやっぱり安いというのもあります)
08/19
国際線区間3: シドニー(SYD)→東京(HND)
行きと帰りで所要時間が大して変わっていませんので、南北移動なんだなあというのを感じますね。 CAの方にこの機体(JA734J)の引退フライトであることを教えてもらいました。777-300ERも引退時期なんだなあと思いました。なんですが、後でニュースサイトを見ると、機材繰りの関係で引退は翌日に持ち越しになったようです。ということで、翌日もこの機体はシドニー往復を務めたようです。なんだかしまらないですね。
次回はA350-1000で行きたいものですね。
そういえば、今回初めて国際線のファーストクラスを利用しました。なので、修行中の身なれどもカンタス航空のファーストクラスラウンジを使うことができました。とはいえ、食事がオーダー方式なのはいろいろと面倒なので、アメリカン航空のFlagship Loungeくらいのほうが個人的には良かったです。
ファーストクラスの座席ですが、引退機ということもありJALの現行の中でも古めのものだとは思いますが、当たり前ながら広く快適でした。とはいえ、快適性は正直ビジネスクラスでサチってしまっているので、それに加えてプラスがあるかというと微妙なところです。食事も違いはよくわかりませんでした。もともと機内食には何も期待していないというのもありますが。
羽田についたのちは、天空橋で宿泊しました。翌日の朝が早かったためです。
まとめ
オーストラリアはやはり良いですね。ヨーロッパが国際情勢のために遠くなってしまって、ますます近くのヨーロッパ的な存在として魅力的なのではないかと思います。なんというか、洗練されたアメリカみたいな印象を個人的には受けてしまいます。まあ、大自然たるオーストラリア大陸と都市はヨーロッパに近い雰囲気があるということに起因しているわけで、ヨーロッパかぶれ的な主観による評価でしかないわけですけども。
ですので、ところどころにアメリカを批判するような言い方がありますが、別に反米というわけではなく、ただ主要都市の周辺部というスコープで見るならば公共交通や治安に関してはオーストラリアのほうが良いと感じる点が多かったことによります。はい。
それはそれとして、帰りの石垣はなんで行かなきゃいけないのかと行くたびに思ってしまいます。一日二往復しかないので、羽田に朝早く行く苦しみか、遅くいって無意味に石垣に一泊するという、結構究極の二択になるのもよくないですよね。
来年こそ石垣出発の国際線なんかしないようにしたいところです。まあ来年は修行する必要はないのでする必要は全くないはずなので大丈夫だと思っています。フラグじゃないです。