いろいろなゲーム

このエントリは、異世界行ったら本気だすぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2021のために書かれたものです。

昨今の状況では旅行ができないので、どうしても家の中でできることがはかどったりはかどらなかったりします。

今回は、そんな中で自分がプレイしたSteamゲームについて適当に書いてみたいと思います。いろんなジャンルを書くとまとまりなくなるので、2020-2021年にプレイしたシミュレーションゲーム的なものを中心に書いてきます。

Cookie Clicker

  • URL: Steam
  • 発売日: 2021/09/02 (Steam版) ー プレイ開始日: 2021/09/26
  • プレイ時間: 598時間 (2021/12/12時点)

言わずと知れたクリックゲームです。なぜかSteam版が今年出ました。まあほかの類似のゲームでもそうだと思いますが、クリックが大好きな方以外は実際にクリックするのは序盤と特定の限られた場面だけになるかと思います。

さて、プレイ時間だけみると突出したものとなっており、今年最もプレイしたゲームということになってしまいます。数字は嘘をつかないですが実態を必ず表すものではない、というのをよく示しているのではないでしょうか(過度な一般化)。

このゲームをやっているとおよそ3段階にプレイする態度が変遷したような気がいたします。最初の段階は、新しくプレイするということで、その目新しさも手伝ってそれなりに楽しんでいる段階。次の段階はある程度慣れてきたところで、まだまだ先が長くしかもゴールが無い(明確な終わりがない)ということに気づき、「これは虚無なのではないか?」と疑問に思いつつ(疑問形ではあるけれどもほぼ確信はしつつ)、やめられないとまらないという段階です。そして、第三の段階は、そのまま虚無を虚無として受け入れライフワークとしてしまうケースと、やめられないとまらない状況のまま少しずつモティベーションが下がり続け、あるところで突然閾値を下回り、プレイしなくなるという2つのケースに分岐すると思われます。

スマホゲームなども同じ気がしますが、定期的に新しいイベントを開催したりアップデートを行うことでなんとかモティベーションを維持していくものだと思いますが、このゲームは、もともと古いゲームですし、アップデートもないので、残念ながら自分はある時を境にプレイしなくなってしまいました(プレイといっても、起動してほぼ放置するだけなのに)。最後の一個前のBuildingから最後のBuildingの間がだいぶ遠い気がします。ここのギャップで断念してしまいました。

・・・と、一週間くらい前に、あらかじめ原稿を書いたところで、そういえばAscensionしてなかったなと思い返し、ひさしぶりにプレイしてみました。するとAscensionによって上記のギャップがかなり簡単に埋まってしまい、またクッキーを作る生活が復活してしまいました。どうしてくれるんですか。

まあ、そうはいってもあと一週間くらいでまた飽きそうな気がいたします。ええ。フラグなどではございません。

そんなわけで、たとえ仕事中でもプレイできるこちらのゲーム、過去にブラウザでやった方もこれを機会にぜひプレイし直して1000時間とかそれ以上を目指していただきたいと思います。

Super Jigsaw Puzzle

  • URL: Generations, 無印
  • 発売日: 2018/02/16 (無印)・2019/04/04 (Generations)
  • プレイ開始日: 不明
  • プレイ時間: 68時間 (無印)・26時間 (Generations)

ジグソーパズルです。ゲーム内容について説明はいらないでしょう。いちおうパズルゲームということになってますが、なんかジグソーパズルのシミュレータといったほうがいいような気がいたします。

これは完全な虚無です。なんでジグソーパズルをわざわざPCでやらないといけないんですかね。そして放置ゲーでもないので、Cookie Clickerと異なり上記のプレイ時間は、真に拘束時間ということになります。なので、本当に虚無だと実感しつつ、やめられないとまらない状況にトラップされました。

で、無印のほうはジャンルごとにいろいろでていますが、それらを統合して一つのプラットフォームとなっているのがGenerationsです。無印のほうは有料なのに対し、基本無料+DLCというスタイルに変わっています。ただ、特に絵柄にこだわりがない場合には、無料分のパズルだけでも十分楽しめます。というか、無料分だけでも全部やるのは、時間の無駄なので3時間以上プレイした場合には、即刻アンインストールをおすすめします。

個人的には400ピースが難易度がよいところだと思います。Generationsで追加された800ピースはたぶん細かすぎます。また、回転も有効にしないほうがよいでしょう。ただでさえ地獄の虚無なのに、それはただただ虚無を増やすだけの設定です。逆に断念する確率を上げて、結果的に時間の無駄を削減する良い作戦といえるかもしれませんが、万が一ハマったときに取り返しがつかない諸刃の剣でもあります。

バス系シミュレータ

バスの運転シミュレータです。実際の自動車の運転は嫌いですが、こういうのはついプレイしてみたくなりますね。

Bus Simulator 18

  • URL: Steam
  • 発売日: 2018/06/14
  • プレイ開始日: 不明
  • プレイ時間: 25時間

架空の都市で路線バスを運行する会社を運営していくシミュレータです。といっても、運転シミュレータに経営要素が少し増えた感じでしょうか。与えられたミッションをこなしていくと、運行できる範囲が増えていきます。

バスの運転ということで、決められたルートを通り頻繁に路肩に駐車しドアを開け・・ということを行っていく必要があります。また、少しおもしろいのは、チケットの発行・釣り銭箱の操作です。このゲームでは運賃は固定前払いなのですが(日本でいうと都営バスなどと同じ)、その際にチケットと(あれば)おつりを渡すことが必要です。このとき、チケットはタッチパネルでの操作、おつりは釣り銭箱の操作、という二つの処理を行わなければなりません。特に、おつりは日本と違う小銭の種類(20cがある)だったり多少物珍しいです。 ・・・まあ、かなりの割合の乗客に対して行うことになるので、面倒な場合には設定で省略も可能です(ただし若干のデメリットとして無賃乗車の確率が増えます)。

実際の都市でもなく、限られた都市内を運行するだけなのでどうしても飽きが出てしまうのが欠点でしょうか。車両のほうはいろいろカスタマイズできるのですが(DLCで実際の車(たぶんヨーロッパ系が多い)などを追加できたりもします)いかんせん車両の方にカケラも興味がないので全然魅力を感じませんでした。連節バスとかは物珍しいのですが、運転が難しいだけなので、楽しさという点ではいまいちでした。

そんなわけで、路線バスの運転がしたい場合にはそれなりにおもしろいと思います。他方、経営的要素である車両の購入・運転士の雇用・路線の作成といったところは、正直別にどうでもいいやという感じでした。もっとマップが広かったりすると楽しいのかもしれないんですけどねえ。

Tourist Bus Simulator

  • URL: Steam
  • 発売日: 2018/12/07
  • プレイ開始日: 不明
  • プレイ時間: 2時間

こちらも架空の場所を舞台としたものです。観光地で観光バスを運行するわけですが、車が路線バスじゃなくなっただけで決まった地点を回るという点ではあまり変わらない気がします。経営要素もこっちのほうが強めでしょうか。

空港などを回るので、グラフィック的にはこっちのほうが綺麗で楽しめた気がいたします。ただ、チュートリアルを3回くらいやったのですが、最後の実際に一回運行してみるところで全部横転させてしまったので、チュートリアルすら抜け出せていません。不思議ですね。

飛行機系シミュレータ

Airplane Mode

  • URL: Steam
  • 発売日: 2020/10/15
  • プレイ開始日: 2020/10/25
  • プレイ時間: 2時間

さて、パンデミックにちょうどよいと思われるのが、こちらのシミュレータです。飛行機を乗客サイドで味わうことができます。

航路は、ニューヨーク(JFK)-ハリファックス(YHZ)と、ニューヨーク(JFK)-ケプラヴィーク(KEF)の二つから選ぶことができます。選ぶと実時間でこれらの航路を楽しむことができます。素敵ですね。

機内エンターテイメントとか機内誌とか安全のしおりとかを見ることができますし、飲み物とか軽食を味わうことができます。ええ、何でもできますね。すばらしいです。

プレイした時点では、8ヶ月ほど飛行機に乗ることができなかったので、あーそういえば飛行機の中はこんなにやることないんだったなーとある程度懐かしい感慨に浸ることができました。まあ座席とか気圧とかは当たり前ですが再現できないですし、本物のスマートフォンなどを使えば普通に通信できてしまうので、本来の飛行機よりは快適な環境でプレイできてしまうのが残念(?)かもしれません。残念なことは、隣の人に声をかけてトイレに行く(あるいはその逆)といったことができないところでしょうか。プレイ中は基本的に自分の座席にいるだけで、移動することはできなかったと思います。

結局短い2時間のほうを片道飛んでから、それ以来プレイしていないのですが、ぜひとも飢えている方は長い方(5時間)をプレイすれば、飛行機に乗らなくてもいいかなーと思うこと間違いなしです。これ、強制してプレイさせれば飛行機依存症を治すことができるのではないかと思いましたが、いかがでしょうか。

MCAS Simulation

  • URL: Steam
  • 発売日: 2020/12/07

皆様、ボーイング737 MAXという飛行機を覚えていらっしゃるでしょうか。2018年10月29日のLion Air Flight 610と2019年3月10日のEthiopian Airlines Flight 302の墜落事故によって、一時期運航停止となった機種です。

これらの墜落事故の原因となったと考えられているのが、MCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System / 操縦特性補助システム)と呼ばれるシステムの不備です。従来の737 NGから燃費向上のためにエンジンを大型化したため、機体のバランスが変わり機首上げの方向に力が働きやすくなったため、これを自動的に補正して失速を防止するためのソフトウェアシステムです。これらの事故は、MCASが参照しているセンサの値が間違っていたこと(二重系だったが結果的に片方のセンサの値しか使用していなかった)、MCASによる補正をパイロットが完全にはオーバーライドできなかったことなどがあいまって起きたものと考えられています。

このゲーム(?)は、3D CGかつ(一部)インタラクティブに、ボーイングの工場のことから事故のことMCASの改修まで解説してくれるものです。これでMCASのことはバッチリ!というすばらしい教育的ゲームです。

・・・なのですが、グラフィックの作りが甘いのはまあしょうがないとしても、文字が読めなかったり、事故の再現ではポーズしかない(巻き戻し・早送りができない)、管制とのやりとりの文章が画面外に飛び出している(環境依存の可能性はありますが)、解説が皆無などいろいろな問題があります。これだと、メーデー!とかのような映像作品のほうがまだいいような気すらしてきます。

・・・誰が買うのか、何を目的に作り始めたのか、そもそもかなり無理がありすぎる企画に思われます。ボーイングや政府機関などが教育目的で作るくらいしかこれが成立する可能性はないと思うんですが・・

そんなわけで、Steamにもレビューはないくらいなので、これを作り上げたことはすばらしいと思うのですが、なんとも中途半端に終わってしまっていて非常に残念です。

なお、737 MAXは、FAAによって2020年11月に再承認され、2021年12月現在では一部の国(中国)を除いて飛行可能になっており、実際各国で運用に戻っているようです。`

鉄道運転系シミュレータ

Train Sim World

鉄道運転シミュレータです。同じ会社が出しているTrain Simulatorシリーズもありますが、グラフィックとしてはこちらのほうが洗練されている気がします。正直なんでほぼ同じコンセプトの作品があるのかよくわかりません。過去のコンテンツとかMODとかは、Train Simulatorシリーズのほうが充実しているようですがいろいろと古くささを否めない感じはあります。

それはさておき、DLCでいろいろな路線(主にヨーロッパとアメリカ)が出ており、かのCaltrainもDLCであります。やったね! 日本の路線はないのですが、欧米の路線がやりたい方にはとってもよい作品だと思います。DLCはそれなりの値段がするので、そこはちょっと欠点かもしれませんが。

なお、運転するだけでなく乗客として乗ったり、写真をとるなどいろんな楽しみ方できる、ということになっておりますが、まあこのゲーム買ったら基本的には運転をしたくて買ってるのだと思いますけどね・・

グラフィックも綺麗ですし、運転特性がどこまでリアルかは正直比較しようがないのでわからないのですが、それなりに正確なのだと思うことにしております。Caltrainのあの警笛とかベルの音が鳴らせるので、これはこれで感動するところであります。

他方、ダイヤとかがかなり適当な気がします。各種速度制限などをしっかり守ると時間通りにつけなさそうなものが結構あるような気がしますし、そもそも分未満の精度がなさそうなのも気になるところです(ロンドンの地下鉄のような短い駅間が連続する場合など、ダイヤ上決まっていなかったとしても、ゲームとして所要時間設定としては分だけではないはず)。

あとは、鉄道運転の楽しさは、信号指示に従うところがあるかと思いますが、前の列車に詰まるようなのとかはあまりない気がします。最近発売したDLCのRush Hourシリーズでそういう点も楽しめると書いてあった気がしますが、確かに停止信号は出るのですが、一定の信号である時刻まで停止信号で、その次以降の信号は進行現示みたいなあまり現実感のあるような設定になっていない気がするので、そこはいまいちなところです。あまり長い時間プレイしていないので検証できていないだけかもしれませんが・・

まあいろいろ問題はあるにせよ、欧米の鉄道が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。

TramSim Vienna

ウィーンのトラム1番系統を運転できるシミュレータです。Train Sim Worldではいわゆるヘビーレールしかコンテンツがありませんが、このシミュレータではトラムを運転することができるのです。トラムですよ。すばらしいですね。

違いはなんといっても併用軌道があるところでしょう。また、市街地の道路を走るので、よりヨーロッパの都市感を感じることができると思います。この系統の終点駅の一つは公園の中にあるのですが、そのあたりもすごくヨーロッパ的(語彙不足)で感動できるポイントでした。

なお、人や自動車などのNPC(?)が存在しており、人はともかく自動車は同じところを走ったりするので、よりリアルなトラムらしい運転を楽しむことができると思います。ただ、いろいろ挙動にバグがあって、一度自分が遭遇したのは、なぜか自動車が前方を塞いだまま全く動かないという状況でした。幸い(?)たいしたペナルティはないので、そのまま自動車に突っ込むことでプレイを継続することができましたが。

路線が一つだけでその割には高いとかそういう欠点はありますが、トラムを運転できるシミュレータはほとんどないので、やはりヨーロッパ(ウィーン)かつトラムというところに惹かれるならすごく楽しめるかと思います。なお、ミュンヘン版(Train Sim Munich)も出ており、そのうちやってみたいと思っております。

・・・ところで、パンデミックモードというオプションがあるところに時代を感じました。まあ違いは人のオブジェクトがマスクをしているというただそれだけなのですが。

鉄道構築系シミュレータ

Rail Route

  • URL: Steam
  • 発売日: 2021/06/23

鉄道のdispatcherのシミュレータゲームです。与えられたダイヤの通りに車両のルートを正しく制御することで収入を得て、新しいダイヤ・駅・ルートを増やしていくというそんなゲームのようです。

なんですが、パズルゲーム、リアルタイムゲームとしてはよくできていると思うのですが、自分としては、dispatcherはちゃんと自動化してほしいので、別にこれをやりたいわけじゃないんだよなーというゲームでした。

NIMBY Rails

  • URL: Steam
  • 発売日: 2021/01/27

実際の地図上で鉄道をひいて、そこに走らせるというゲームです。ホームの長さ、車両の長さ、信号(閉塞)の位置、等々いろいろなものが細かく設定できて、まさに自分がやりたかったことに近いゲームです。

他方、UIがごちゃごちゃしすぎていて極めて洗練されていない気がします。というかすごくやりにくいです。まだEarly Accessなので、この辺が綺麗に整っていくといいなあという感じです。

・・・なお、ゲーム性は、いちおう手持ち資金が設定されていたり、列車を走らせることによる収入などの概念があるようですが、あんまりまともなゲームとして成立する気はしません。あくまでシミュレーション機能のほうに特化するのがいいのではないですかねえ。プレイする人も減ってしまうとはおもうのですが・・

Cooking Simulator

  • URL: Steam
  • 発売日: 2019/06/07

料理シミュレーションです。包丁とかあんまり細かく制御できない(しづらい)気がしますが、調理時間はリアルタイムなので、いろんな作業がマウスだとしづらくて果たしてこれはまともに調理できるのか謎です。VR版が最近出たようですので、こっちのほうがきっとやりやすいんじゃないでしょうか。やったことないですが。

Prison Forever

  • URL: Steam
  • 発売日: 2020/01/18

刑務所シミュレータ(?)です。ここからネタ枠です。

なんと牢屋の中を体験することができます。すごいですね。なお、何も起きません。前述の飛行機乗客シミュレータもこれに近いところがありますが、いちおう外の風景は変わりますし、ドリンクサービスもあるので、やっぱりこっちのほうがさすが牢屋という感じです。

Tree Simulator

  • URL: 2020
  • 発売日: 2019/03/26

木シミュレータです。植物を生育するシミュレータとかではなく、木になるシミュレータです。

少なくとも刑務所よりかはグラフィックが明るく、心を落ち着かせることができるのではないでしょうか。この二つのシミュレータを交互にプレイすることで、どんな環境でも生きていくことができる、そんな精神状態を得ることができるのではないでしょうか(適当)

なお、これを書くまで気づかなかったのですが、20212022という新作が出ていました。これも忘れないうちにプレイしておきたいと思います!

まとめ

途中で力尽きて、トラックシミュレータそのほかに触れることができなかったので、そのうち(来年ですかね)、さらにいろいろなシミュレータに触れてまた紹介してきたいと思います。

あとはゲームの紹介だからスクリーンショットでも貼ればよいと思ったんですが、著作権的な処理をちゃんと調べるのが面倒だったので、今回は文章だけのつまらない記事となっております。コンプライアンスは大事ですね。