Scroll snap もしくは高松空港ガイド
Created at 2021/12/04 17:41:39and last updated at 2021/12/19 17:37:30bynikorisoft
このエントリは、異世界行ったら本気だすぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2021のために書かれたものです。
さて、12月になっている気がしますが、今年(2021年)最初の記事です。昨年があんまりにもあんまりだったので、今年はもう少しいろいろできるかなと思ったのですが、やっぱりそうもいかない世界でした。今年は、あんまりプログラムを書くことができていないので、昨年よりもネタがないのですが、なんとか書いていきたいと思います。
空港ガイド?
このエントリは、日本の空港にたどり着くためのルートを紹介する企画の一つとして、高松空港を題材とするものです。高松空港である理由は、久しぶりの国内旅行の目的地であったからです。なお、この国内旅行は、2020年2月来初めてということになります。長かったですね。
一般に空港に行くなら、鉄道があれば鉄道、たいていは空港バスに乗るとかが普通だとは思いますが(もちろんアメリカなどの国々ではこの限りではありませんが)、この企画は、あえて鉄道と徒歩でアプローチできないかを模索するものです。なぜかといえば、バスだとつまらないし、市内から徒歩はさすがにつらすぎるからです。あくまで鉄道にこだわるところが、日本的でいいんじゃないでしょうか。
Related Work
簡単に検索した限り、下記がほぼ同じ目的のものと思われます。
こちらとの差異としては、始点駅が異なることと、それによって大通り沿いではなくなったので、景色に変化があることでしょうか。
ルート
高松空港(IATA: TAK / ICAO: RJOT)は、その名の通り香川県高松市に所在する国管理空港です。アクセスするための公共交通機関としては、残念ながら鉄道はないですが、空港バスがあります。
空港リムジンバスとしては、高松駅から出ている(正確には、始発はJRホテルクレメント高松)ほか、琴平や丸亀など香川県各地からもバスがあります。さらに、路線バス(ことでんバス 41番・由佐線)がやはり高松駅から出ています。さすが日本という感じがあります。バスすらおまけのようなどこかの国とは違いますね。
では、直接アクセスする鉄道はないとして、一番近い駅はどこになるのでしょうか?
マップを見ても、全然近そうなところはありませんが、ことでん(高松琴平電気鉄道)の琴平線のどこかがかろうじて近そうということがわかります。その中でも、空港通り駅から挿頭丘駅の間のいずれかが一番近いということになります。ですので、今回は、Google mapsのルート検索で一番近かった 岡本駅 を始点としました。
ガイド
写真をまじえたガイドは、別ページにまとめたものをご参照ください。
UIに関しては途中で力尽きたので、スマートフォンなどではひどいことになるでしょう。横長の画面を推奨します。FirefoxとEdge(Chrome)でいちおう動作確認していますが、Edgeのほうがスクロールの挙動が若干変な感じがいたします。
Behind the scene
今回使用した機材は以下の通りです。
また、Webページを作るにあたっては、インタラクティブな地図の描画に次のライブラリを使いました。
GPSログは、Garmin Connectを用いてgfx形式にエクスポートしたものを使用しました。カメラで撮影した場所のプロットは、カメラ側にGPSがないので(Bluetoothでスマホと連携すればできるようですが面倒なのでしていません)、fenix 6 Proの画面を写真でとることで、そのときの画像ファイルのタイムスタンプとGPSログの時間差を補正した上で、その時刻にいた位置としています。
さらに、下記のサイトも参考にしました。
こういう普通に見る分には邪魔な感じのWebページを一度作成してみたかったということで、作ってみました。リンク先にも書かれていますが、最近はcssやJavaScriptで複雑なライブラリを使わずにできるようになっていてすばらしいと思います。Interaction Observer APIとか全く知りませんでした。
ルート図には、OpenStreetMapを使用していますが、さすがに地方なだけあり一部の溜め池や道路(小田池の周りなど)が地図に描かれていませんでした。とはいえ、フリーで使える地図としてはさすがという感じです。やっぱり地図を扱うのは、いろいろおもしろいので、今後もう少し別のアプリとか作ってみたくなりますね。
全体のソースは、GitHub上にあります。
まとめ
やはりバスなどで行くよりも、徒歩で行くことは周りの風景とか雰囲気をより味わうことができるので、時間に余裕のある場合にはおすすめです。
問題があるとすれば、空港に行く場合には大抵荷物があるので、20分とかですら歩くのがつらい場合が多いことでしょうか。(今回もバックパック一つとはいえ、11kgくらいあったので、まあまあつらかったです)
荷物を別途送るなどいろいろ方法がありますが、どんどん本末転倒になるので、難しいところです。やはり空港は、旅行のついでに行くのではなく、飛行機の乗ることや空港に行くことそのものを目的とするのが一番よいのでしょう。