アメリカ州都訪問ガイド (一部)
Created at 2020/12/09 14:19:53bynikorisoft
このエントリは、ニューノーマル ぴょこりんクラスタ Advent Calendar 2020のために書かれたものです。
はじめに
アメリカの州都(State capital)をどれだけ訪問したことがありますか? 州都は、例えばボストン(マサチューセッツ州)、デンバー(コロラド州)、フェニックス(アリゾナ州)、ソルトレイクシティ(ユタ州)のように最大都市であることもありますが、歴史的事情やら何やらで、州の中でも比較的マイナーな市であることが多いです。極端な例では、モントピリア(バーモント州)のように人口わずか7千人台の市であることすらあります。
今回は、自分が今まで訪問したことのある州都を紹介していきたいと思います。当然ながら自動車を使えば方法は自明なのですが、ここではなるべく公共交通機関(長距離バス除く)を用いて訪れる方法も含め書いて行きたいと思います。空路は、基本的に定期旅客便のある空港のみについて述べます。セスナ機のようなのだけが飛ぶ小さな空港はそれこそアメリカは膨大な数がありますので、それは少なくとも旅行で使うのは簡単ではないので省略します。
本当は、今年(2020年)、50州全部網羅と言わずとももう少し増やそうと思っていたのですが、昨今の状況により、2021年含めて当面増える見込みもないので、とりあえずここで一つの区切りとして書いてみようと思います。
なお、特に需要の低下などにより、公共交通機関などについては、現在あるいは将来の状況が大きく変わっている可能性もありますのでご承知おきください。
人口のデータは、英語版Wikipediaの情報を元にしています。引用元は省略します。
以下では、2文字の州コード(AKとかそういうの)のアルファベット順で書いていきます。CA、CO、ID、MA、MT、NC、NJ、NM、NV、OR、PA、UT、VA、WA、最後におまけでDCです。
Sacramento (California)
- 訪問日: 2017/10
カリフォルニア州の州都は、人口第6位のサクラメントです。人口は50万人ほどだそうです。
交通機関としては、空港(SMF)と鉄道(Amtrak、ライトレール)があります。
空路
空港からダウンタウンは、ライトレールの延伸の計画は存在しますが、今のところはバスのみです。YolobusとSacRT(2020年1月から)が運行しており、前者は1時間に1本でサクラメントだけでなく周囲の町を大きくぐるぐる回る路線になっています。後者は20分-30分間隔で使いやすい路線のようですが、パンデミックの影響で運休となっているようです。
自分が訪問したときは、Yolobusのみでした。1時間に1本なので、本当に来るのかちょっと不安になりましたが、比較的時間通りにこのときは来ていました。
鉄道
Amtrakは、Capitol Corridor(Emeryville, Oakland, San Joseなど)とSan Joaquin(Stockton, Merced, Bakersfieldなど。現在運休中)、さらに長距離列車としてCoast Starlightが走っています。
近い大都市であるSan Franciscoからは、バス乗り継ぎでEmeryvilleからCapitol Corridorで行くのがよいでしょう。
駅は、"Sacramento Valley Station"で、ダウンタウンから若干北にありますが(でも徒歩圏内だと思います)、Old Sacramentoの近くです。また、ライトレールもあります。
Amtrakの駅は、歴史的な経緯もあるでしょうけど、なかなか豪華な作りになっていることが多いですね。
ライトレール
サクラメント都市圏には、ライトレールが3路線走っています。といっても、サクラメントのダウンタウンは徒歩で十分移動できますし、Old Sacramentoの近くには、全く通っておりませんので、観光で使えるかどうかは微妙なところです。Folsomに行くくらいでしょうか。
市内
当然ながら州都なので州議事堂がありますし、歴史的な町並みのOld Sacramentoや、また歴史的な車両などを展示している鉄道博物館などがあります。
Denver (Colorado)
- 訪問日: 2016/06
コロラド州の州都は、冒頭でも書きましたが、最大都市のデンバーです。人口は72万人ほど。"Mile High City"と呼ばれるように、あまり感じませんが、標高1600m程度の都市です。
交通手段としては、空路(DEN)、Amtrakがあり、また珍しいことに空港鉄道およびライトレールが存在します。
空路
バカみたいに巨大な空港であるDenver International Airport (DEN)があります。敷地面積としては北米最大の空港です。滑走路6本の豪勢な構造です。
そして、2016年4月にRTD(Regional Transportation District)のA Lineが開通し、ダウンタウンのUnion Stationまで鉄道で行けるようになっています。郊外の本当に何もないところに存在するので、アメリカにしてはそれなりに速い鉄道なんですが、それでも40分弱くらいかかります。でも、新しい路線なのはいいところですね。
鉄道
ダウンタウンの北西のほうにUnion Stationがあり、Amtrakと空港鉄道やそのほかのライトレールが接続しています。
Amtrakは、California Zephyr (Emeryville - Chicago)が通ります。
RTD
地域の鉄道としては、RTD (Regional Transportation District)が、上記の空港鉄道のほかなんと12路線も走らせています。ただし、訪問時はAとライトレールがいくつかしか開通していなかったので、どんな感じかは実際には見られていません。
なお、Union Stationとダウンタウンの中心部を直接結ぶ路線はなく、ダウンタウンの移動に関しては、無料のバスとか徒歩ということになるでしょう。
市内
上の写真の議事堂以外では、History Colorado Museumくらいしか行っていないのですが、かなり広く、様々な周辺・アメリカ全体のネイティブアメリカンの展示が充実していた記憶があり、なかなかおもしろかったです。
Boise (Idaho)
- 訪問日: 2019/05
アイダホ州の州都も、最大の都市であるボイシです。人口は24万人だとか。
・・・まあ州自体何があるかと言うと沈黙せざるを得ないんですが、というか、州の場所すら定かでないという方も多い気がしますが、ワシントン州の東隣です。
交通アクセスとしては、旅客鉄道なんてものは存在しませんので、空路(BOI)ということになります。
空路
ダウンタウンから5kmくらいの位置に存在するので、かろうじて歩いて行くことも可能ではありますが、ちゃんとバスがあります。
都市
自然も多くきれいな市でした。・・・えっと何か特筆すべきものが存在するかというと微妙ですが、アメリカの大都市は治安とかいろいろ不安なところもありますが、こういった中規模な地方都市というのは、そういうのがなく(ただ交通が不便という欠点があるんですが)まったりと過ごすことができてよいと思いました。
Boston (Massachusetts)
- 訪問日: 2015/06, 2017/11, 2019/07
英語の綴りもカタカナもあやしくなるマサチューセッツ州の州都は、最大都市のボストンです。人口は70万人弱。
東海岸の古い都市ですので、空路はもちろん鉄道網も充実しています。
空路
ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港 (BOS)があります。ダウンタウンからも比較的近い位置に存在しているのではないでしょうか。
ただ、アメリカでよくあることですが、鉄道の直接アクセスがありません。
上の写真のようにAirport Stationという名前のついている駅がBlue Lineにありますが、ここから無料バス(次の写真)での連絡となります。
また、別の方法としては、Silver Lineという名前の路線を使うものがあります。これは、路線図などでは鉄道と同じ感じで書いてありますが、実際はBRTで空港の周りは普通のディーゼルバス、ダウンタウンはトロリーバスとして運行する路線です。これはこれでおもしろい路線なのですが、鉄路での直接接続ではないのが残念ですね・・
鉄道
AmtrakのNEC(NorthEast Corridor)が通っています。東海岸においては、Amtrakが非常にまともな鉄道として使える路線として存在しており、1日に1往復とか5往復とかそんなことはありません。
最もメインの駅となるのは、South Station(BOS)かと思います。北に向かう列車は、North Station(BON)から出るものもあります。
そして、アメリカで唯一といえる高速鉄道であるAcelaがあり、ボストンが端点となっています。
Amtrakのほか、MBTAが近郊路線をいくつか走らせています。
都市
まあ有名な都市なので、特に説明は必要ないでしょう。
Helena (Montana)
- 訪問日: 2019/06
さてまた何があるかわからないモンタナ州ですが、州都はヘレナです。人口は3万人ほどで、モンタナ州では6位のようです。 ちなみに、モンタナ州での最大都市はビリングスで11万ほどなので、モンタナ州とアイダホ州というどっちがどっちだかわからなくなるような州の間でも(かなり失礼)大分人口差があるものですね。なお、モンタナ州は、アイダホ州の北東に接しています。
交通アクセスですが、空港(HLN)があります。旅客鉄道なんてものはありません。
空路
ダウンタウンから3kmほど離れた場所にありますが、ターミナルと出口の位置の関係で、徒歩で行くのはちょっと困難そうです。そして、空港アクセスとなる公共交通機関はありません。なので、レンタカー・Uber・タクシー(あることになっているけど・・)などを利用することになります。これこそアメリカの地方空港ですね。
なので、自分も泣く泣くレンタカーを使用することになりました。そのついでに、Bozemanから帰ることにしましたが、本筋とは関係ありません。
市内
えっと、アメリカの真ん中の田舎の市という感じでした。上記の州議事堂以外何かあるんですかね?
Raleigh (North Carolina)
- 訪問日: 2020/02
ノースカロライナ州の州都は、ラーリー(ローリー)です。人口は47万人で、シャーロットに次ぐ2位の人口の都市です。
交通アクセスは、空路(RDU)、鉄道(Amtrak)があります。
空路
Raleigh-Durham International Airport (RDU)があります。RaleighとDurhamの二つの都市の間に存在し、空港とこの2市を結ぶバスが運行されています。
鉄道
Amtrakが走っており、Raleigh Union Stationがあります。Carolinian、Piedmont、Silver Starが通っています。
とはいえ、それぞれの本数はかなり少ないのですが、駅自体は最近作られたようで(2018年10月完成)、かなりきれいな駅でした。
市内
Raleighといえば、この界隈では当然これでしょう。RedHat社のHQがあります。
ここもきれいで静かなよいところでした。
Trenton (New Jersey)
- 訪問日: 2019/07
ニュージャージー州の州都は、トレントンです。人口は8万人で、州内では10位の都市のようです。
交通アクセスとしては、基本的には鉄道でしょう。最寄りの空港としては、ニューアーク国際空港(EWR)もしくはフィラデルフィア国際空港(PHL)でしょうか。どちらも鉄道で1時間くらいですかね。
空路
ということで、自分は、EWR経由で訪問しました。ニューアーク・リバティー国際空港は、無人のエアトレインを経由して、AmtrakおよびNJ Transitの駅に接続しています。AmtrakはNEC(Northeast Corridor)なので、北はボストン南はDCまで行くことが可能です。
鉄道
鉄道は、Amtrak・NJ Transit・SEPTAによるヘビーレールと、NJ Transitのライトレール(River Line)が通っています。
なお、ライトレールの反対側の端点は、フィラデルフィアから川を挟んだカムデン(Camden)です。
市内
上記の議事堂の写真ですが、正面が工事中だったりして、微妙な位置からしか撮れていません。
それはそれとして、残念ながらこの都市が訪問した州都の中で一番よくない雰囲気でした。(ボストンのアレな地域のほうがひどいと思いますが) 州都でありながら、ホテルが郊外(市外)にしかなく、中心部には全く存在しないというのは、まあそういうことなのでしょう。
なお、ライトレールが結んでいるCamdenもアレな地域で有名な場所で、まあなかなか東海岸とかひとのおおいところは、より問題が顕著だなという感じがありました。
Santa Fe (New Mexico)
- 訪問日: 2020/02
ニューメキシコ州の州都はサンタフェです。人口は8.4万人で、ニューメキシコ州で4位のようです。なお州内の最大都市は、近くのアルバカーキ(Albuquerque)です。
交通アクセスは、空路(SAFもしくはABQ)と鉄道(Rio Metroなど)があります。
空路
最寄りの空港は、サンタフェ地方空港(SAF)です。ただし、公共交通機関はありませんので、レンタカーやUberなどを利用する必要があります。ただ小さな地方空港なので、路線もそれなりに限られています。
なので、近くの最大都市であるアルバカーキ国際空港(ABQ)から、バスで駅に向かいそこから後述するRail Runnerを使うか、空港からの中距離バスを利用する方法もあります。 いちおう公共交通機関だけで行けるので、自分は、ABQ経由で訪問しました。
鉄道
鉄道としては、近郊通勤路線であるRio Metroの運行するRail Runnerが一日数往復があります(現在は、COVID-19の影響で運休中)。また、AmtrakのSouthwest Chief(1往復)でLamyからAmtrak thrubusに乗り換えるという手段も使うことができます。
アルバカーキの駅(Alvarado Transit Center)は、Rail RunnerおよびSouthwest Chiefが通っています。
市内
独特の雰囲気のある町並み、また芸術の町と言われる町でもあります。
なお、デンバーが"mile high city"と言われており有名ですが、実は標高としてはこちらの方が高く2200m弱で、州都としては最も高い位置にあります。 筆者が行ったときに頭痛になったのはもしかしたらそのせいかもしれません。
Carson City (Nevada)
- 訪問日: 2019/03
ラスベガスを擁するネバダ州ですが、州都は人口5.5万人のカーソンシティです。州内では6番目の大きさのようです。
交通アクセスは、今回紹介した中で一番難しい気がします。最寄りの空港は30マイル北のリノ・タホ国際空港(RNO)です。鉄道は、同様にリノに駅があります。
リノからは、通勤用に路線バスが数往復出ていますので、公共交通機関でいちおうアクセスはできます。 残念ながら訪問した際は、泣く泣くレンタカーを利用しました。
空路
リノ・タホ国際空港です。冬のスキーシーズンには、Lake Tahoeへのアクセスに利用される空港でもあります。リノのダウンタウンへは路線バスでアクセスができます。
鉄道
上述したように、リノにAmtrakが通っています。California Zephyrが一日一往復通っています。
市内
いろいろな事情で、市内の北で一泊しただけで、議事堂すら見ていません。何があるんでしょうね(ひどい)。
Salem (Oregon)
- 訪問日: 2019/01
オレゴン州の州都は、最大都市ポートランドから少し南の位置にあるセイラムです。人口は17万人で、州内ではポートランド(65万人)に次いで二番目のようです。
交通アクセスとしては、空港はありませんので、ポートランド国際空港から鉄道くらいでしょうか。
鉄道
ダウンタウンの近くにAmtrakの駅があります。Coast StarlightおよびAmtrak Cascadesが通っています。
市内
ここも静かなきれいな町でした。ショッピングセンターにも行ったのですが、やはりカリフォルニアの都市などと比べると圧倒的に空いていて、やっぱりこちらのほうがアメリカの大部分なんだなと思いました。
上は川沿いの公園ですがよい感じの場所でした。
Harrisburg (Pennsylvania)
- 訪問日: 2019/07
ペンシルベニア州の州都は、ハリスバーグです。人口は5万人で州内で13位のようです。もちろん、最大都市はフィラデルフィアです。
交通アクセスは、空路(MDT)および鉄道(Amtrak)があります。
空路
ハリスバーグ国際空港からは、CAT(Capital Area Transit)の路線バスでダウンタウンにアクセスすることができます。 いちおう、Amtrakの駅であるMiddletownも5km程度の距離なので、徒歩で行くことも不可能ではなさそうですが、それなら最初から鉄道でアクセスした方がよいでしょう。
鉄道
AmtrakのKeystone ServiceおよびPennsylvanianが通っています。
これは、ダウンタウンに近いので、徒歩で移動するので十分だと思います。
市内
ここも比較的静かできれいなところだと思います(そればっかり)。
なお、市内ではありませんが、近くに(Middletownのさらに南)事故で有名なスリーマイル島原子力発電所(TMI)があります。(ここは公共交通機関では行くのが困難なので、レンタカーで向かいました)
事故があったのは2号機ですが、1号機は事故後も稼働を続けており、この写真を撮った直後の2019年9月に停止し、廃炉作業に入っているようです。
Salt Lake City (Utah)
- 訪問日: 2019/03
ユタ州の州都は、最大都市でもあるソルトレイクシティです。人口は20万人。
アクセスは、空路(SLC)および鉄道(Amtrak)です。
空路
これも珍しいことに、ソルトレイクシティ国際空港(SLC)からはUTAXが運行するライトレール(TRAX)のGreen Lineでダウンタウンにアクセスが可能です。
およそ20分でダウンタウンに到着するので十分ですね。
鉄道
中心部の駅(Salt Lake City Intermodal Hub / Salt Lake Central)では、ライトレールのBlue Line、近郊鉄道のFrontRunnerに加えて、AmtrakのCalifornia Zephyrが通っています。
FrontRunnerはソルトレイクシティとその近郊の市を結んでいる路線で、81マイル (131km)の結構長い路線です。
市内
これも有名な都市ですが、当然モルモン教の本拠地であり、関係施設(神殿と訳すのかな)などが点在する都市です。 ライトレールがあるなど、アメリカの都市としては公共交通機関が充実しているのはよいところですね。
Richmond (Virginia)
- 訪問日: 2020/02
ヴァージニア州の州都はリッチモンドです。人口は23万人で、州で4位。なお、最大都市は、ヴァージニアビーチだそうです。
交通アクセスは、空路(RIC)、鉄道(Amtrak)があります。
空路
リッチモンド国際空港(RIC)があり、ダウンタウンへはGRTCが運行する路線バスを使うことが可能です。距離としては7マイルくらいですが、所要時間はおよそ40分程度のようです。
鉄道
Amtrakを利用することができます。駅は、ダウンタウンにRichmond Main Street Station(RVM)が存在しますが、一部のNortheast Regionalしか通らないため、一日一往復くらいしかなさそうです。
かなり本数は少ないのですが、駅はかなり豪華な感じで、ダウンタウンに存在する主要駅という感じの雰囲気です。残念ながら違うのですが。
他方、郊外にRichmond Staples Mill Road Station(RVR)があり、こちらはNortheast Regionalが数往復、Silver Star/Silver Meteor、Carolinian、Palmettoが通るので、リッチモンド周辺としてはこちらの駅のほうが本数的に主要駅になっています。
駅施設も郊外らしく簡素な感じで、Main Street Stationと比較すると、まったく本数と釣り合いがとれていませんね。
そして肝心のここにたどり着く方法ですが、GRTCによるバスがありますが平日のみであったり、ダウンタウンに直接行くのではなく高頻度のバス路線PULSEに接続するという形なので、なかなか難易度が高いです。(自分は休日に訪れたので、やむを得ずUberを使用しました)
市内
Richmondといえば、エドガー・アラン・ポーです。
エドガー・アラン・ポーの博物館もあり、小さい博物館ですが黒猫も庭園もありなかなかいい感じの場所でした。
また、川の上のパイプラインの上を歩く遊歩道があったりしました。
Olympia (Washington)
- 訪問日: 2019/01
ワシントン州の州都は、最大都市シアトルの南西にあるオリンピアです。人口は5万人で、州内で24位のようです。
交通アクセスは、空港はありませんが、シアトル・タコマ国際空港(SEA)からバス乗り継ぎでたどり着くことができます。 鉄道は、多少郊外になりますが、AmtrakのCentennial Station(Olympia-Lacey)(OLW)があります。
空路
シアトル・タコマ国際空港から、Sound Transitの路線バスでタコマへ向かい、そこからIntercity Transitの路線バスに乗り継ぐと、オリンピアまで行くことができるようです。ただし、現在はCOVID-19の影響で、タコマからオリンピアの路線バスが運休となっているようです。
なので、別の方法としては、空港からLinkライトレールで、シアトルのダウンタウンに行き、そこからAmtrakで向かうという手段があるでしょう。
鉄道
AmtrakのCentennial Stationがあり、Amtrak CascadesおよびCoast Starlightが通っています。ただ、Olympia-Laceyという名前からわかるとおり、オリンピアのダウンタウンに近いわけではなく、7マイルほど離れています。
ダウンタウンと駅との間は、Intercity Transitの路線バスが結んでいます。自分は、到着時は夜遅かったため、やむを得ずUberを利用しました。
おまけ: Washington DC
- 訪問日: 2019/07, 2020/02
最後に州ではないですが、ワシントンDCです。
交通アクセスとしては、空路(DCA, IAD, BWI)、鉄道(Amtrak)があります。当たり前ですが充実です。
空路
Ronald Reagan Washington National Airport (DCA)
ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港(DCA)は、DCのダウンタウンに最も近い空港です。(州はバージニア州です) 直結のWMATAのメトロの駅があり、非常に文明を感じます。ただ、あまりにもダウンタウンに近いので滑走路の数や長さなどの制約によって、国内線しか飛んでいません。
ダウンタウンへのアクセスは最も良くて便利です。
Dulles International Airport (IAD)
ダレス国際空港(IAD)は、ダウンタウンからおよそ26マイル離れた場所にあります。バージニア州にあります。
鉄道は今のところ直結しておらず(計画はあるようですが)、WMATAのバス5Aでダウンタウンのメトロの駅までいくか、別のバスSilver Line Expressで、最寄りのSilver Lineの駅であるWiehle-Reston East Metro Stationまで行き、そこからメトロのSilver Lineでダウンタウンに向かうことになります。
Baltimore/Washington International Thurgood Marshal Airport (BWI)
ボルティモア・ワシントン・サーグッド・マーシャル国際空港(BWI)は、ダウンタウンからおよそ30マイル離れた場所にあります。州としては、メリーランド州になります。
ライトレールのLight RailLinkのBWI Airport Stationが直結しており、ボルティモアにはこれでアクセス可能です。が、DCについては、WMATAのバスで、メトロのGreenbelt Stationまで向かうか、Airport Shuttleを用いて、BWI Rail Stationに向かい、AmtrakのNortheast CorridorもしくはMARC Penn LineでUnion Stationに向かうことになるでしょう。
なお、筆者はまだこの空港を使ったことがありません。メリーランド州に重点的に行くときには使ってみたいところです。
鉄道
ダウンタウンにあるUnion Stationは、AmtrakのNortheast Corridorの終端となっており、またこのほかにもいくつもの長距離列車が走っています。さらに、MARCやVirginia Railway Expressの近郊列車も走っています。
WMATAのメトロのRed Lineも通っておりアクセスもバッチリです。
市内
まあこれこそ説明は不要でしょう。
スミソニアン博物館の航空機などを展示する分館(Steven F. Udvar-Hazy Center)が、ダレス国際空港の近くにあります。路線バスでアクセスできます。ディスカバリー号とかいろいろありますが、やはり目玉はこれではないでしょうか。コメントは控えます。
おわりに
ということで、州都訪問ガイドといいつつも、単なる旅行記と言いますか、そこを題材にした鉄道の話が中心になった気がします。まあ趣味なのでしょうがないですね。今年3月以降は乗れておりませんのでご容赦ください。
なお、2020年2月に訪れたノースカロライナ・ヴァージニアがパンデミック前の最後の旅行となっております。
州都は、これといって目立つ観光スポットがあるわけではないといった場所であることも多いですが、それはそれで新しい一面を見つけることができるので、何か機会があれば旅行の選択肢に入れてみるのも一興ではないでしょうか。